兼六園



春の夜の
闇はあやなし
梅の花
色こそ見えね  香やは隠るる




ちょうど季節柄
兼六園の梅林が可憐に咲き誇る。


昔から梅の花が好き。

香りが良い。


梅を詠んだ短歌が好き。




香りは記憶とリンクする。

写真より映像より
より鮮明に思い起こすもの。



彼のタバコの香りがして
喫煙所で反応してしまう。

そこにいるわけがないと分かっているのに。


なんとなく
同じ銘柄なだけで
その人に親近感が湧いてしまう。






わたしのハンドクリームの香りを
彼は好きだと言う。


だから無くならないように
ストックを買い溜めた。





100年前も今も
人は香りに惑わされ続ける。


0コメント

  • 1000 / 1000